The Day [あお]
そして、その日はやってきた。
3歳3ヶ月を過ぎた頃だったと思う。
俺はあおと二人で遊んでいた。
嫁は掃除か何かをしていた。
あおが、あいうえおのパスルの「あ」のピースを取って、俺に「あ・ひ・る」と言ったのだ。
ほとんどささやき声で、「は・ひ・ふ」という感じだった。
俺はすぐに大声で嫁を呼んで、あおに「あおちゃん、これ何?」といって、アヒルの絵が描いてある「あ」のピースを見せた。
あおは、笑顔を嫁に向けて、「は・ひ・ふ」と言った。
嫁は「あおちゃ~ん」と叫び、満面の笑みであおに抱きついた。
あおは恥ずかしそうな、でも少し得意そうな顔で笑っていた。
あおは自分がしゃべれないことで、両親が苦しんでいることを分かっていたのだと思う。
さあ、これからどんどんしゃべるのかなと思った。
でも、それはそんなに簡単なことではなかった。
3歳3ヶ月を過ぎた頃だったと思う。
俺はあおと二人で遊んでいた。
嫁は掃除か何かをしていた。
あおが、あいうえおのパスルの「あ」のピースを取って、俺に「あ・ひ・る」と言ったのだ。
ほとんどささやき声で、「は・ひ・ふ」という感じだった。
俺はすぐに大声で嫁を呼んで、あおに「あおちゃん、これ何?」といって、アヒルの絵が描いてある「あ」のピースを見せた。
あおは、笑顔を嫁に向けて、「は・ひ・ふ」と言った。
嫁は「あおちゃ~ん」と叫び、満面の笑みであおに抱きついた。
あおは恥ずかしそうな、でも少し得意そうな顔で笑っていた。
あおは自分がしゃべれないことで、両親が苦しんでいることを分かっていたのだと思う。
さあ、これからどんどんしゃべるのかなと思った。
でも、それはそんなに簡単なことではなかった。
2014-11-15 00:09
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